【書評】その他
行動経済学の決定版
池田さんのランキングは毎年参考にしていますが、今年も忙しい中読んでみたいものがチラホラあります。
文句なしのトップは1である。タレブもいうように、これは国富論と並ぶような新しい学問を創造するインパクトをもつ本だと思う。来年、早川書房から邦訳が出るようだ。3も原著は名著だが、訳がひどい。
- “Thinking, Fast and Slow”
- 『放射能と理性』
- 『フォールト・ラインズ』
- 『中国化する日本』
- 『エネルギー論争の盲点』
- “Rational Decision”
- “Civilization: The West and the Rest”
- 『正義のアイディア』
- 『〈起業〉という幻想』
- 『マンキュー マクロ経済学』
個人的には、1がダントツで興味があり、8、3と続きます。原子力関連やエネルギー関連にはあまり興味はありません。やはり、人間の本質に迫る経済や政治哲学系の本がおもしろいですね。
本当に欲しいものは買って、あとは図書館というように分けて調達したいと思います。
02011年4月3週目の弁理士勉強記録:新婚旅行のバタバタが続く
新婚旅行からは帰ってきたのですが、たまっていた日常生活のあれこれなどの処理をしているうちに時間は過ぎていきました。こういう状況下では、強い目的意識を持って勉強に取り組まないとなかなか時間が確保できません。
今週の勉強時間は、情報3時間、数学1時間、簿記2時間、民訴1時間、民法1時間、英語2時間の計10時間でした。知的財産権法文集が楽天ブックスの手違いで配送されず、弁理士試験対策は進んでいません。
ますます手を広げつつありますが、少し勉強すれば自分の適性は見えてきます。たとえば、民法など法律系科目との親和性は強いようですが、情報はとっつきづらい印象を受けました。
今週は、物理の勉強で使っている本を紹介したいと思います。
| 新しい高校物理の教科書 (ブルーバックス) |
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山本 明利
講談社 2006-02-21 |
出てくる内容の順序が工夫されており、分野ごとの有機的なつながりを意識しつつ読み解くことができています。こういう本が私の学生時代にあれば、もっと理系科目が好きになったんだろうなと思いました。どうやら地学、化学、生物についてもブルーバックスから出ているようなので、暇があれば読んでみたいと思います。
なお、現時点までの累計勉強時間は、
弁理士26時間、英語13時間、簿記8時間、物理3時間、数学3時間、民訴1時間、民法1時間、情報3時間のTOTAL58時間です。
02011年3月4週目の弁理士勉強記録:教材選びを徹底
とりあえず、合格後使える弁理士を目ざして、弁理士本試験の勉強のほかに、英語、会計、一般法などの勉強を並行しています。二兎も三兎も追って一兎も捕まらなかったら意味はないですが、私は時間面から言えば専業受験生のようなものなので可能となるのです。
今週は、WEB上の弁理士ガイダンスビデオを全て見たのと、合格体験記を読んだこと、そして、これからの勉強に必要だと思われる書籍のうち、初期段階で必要なものを吟味・発注したことなどが中心的でした。
とりあえず、使っている教材に関しては追々紹介していきますが、英語に関してのベースになるのはこれ。
| DUO 3.0 |
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鈴木 陽一
アイシーピー 2000-03 |
| DUO 3.0 / CD復習用 |
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鈴木 陽一
アイシーピー 2000-03 |
受験勉強時代から人気教材だったように思いますが、当時は斜に構えてメジャーなものは使いませんでした。改めて見てみると、これを使っておけばよかったなと思わされるような内容です。私の場合、センターで9割程度の実力のまま止まっている(orおそらく弱っている)と思うので、CDを聴くだけで理解出来るレベルまで向上させ、TOEIC挑戦の基礎としていきたいと考えています。
今週は、英語はトータル3時間、弁理士試験対策はトータル17時間といったところでした。再来週は新婚旅行が控えているので、来週はマイレージを稼いでおきたいところ。
弁理士受験対策は全体構造把握に努めました。WEB講義という形は、途中で止めていろいろできるので私と相性がいいようです。
0【書評】小林昌平・山本周嗣・水野敬也『ウケる技術』
本当にウケる技術を身につけたい人にも、単にシュールな笑いを楽しみたい人にもおすすめなのが、小林昌平・山本周嗣・水野敬也『ウケる技術』です。
| ウケる技術 (新潮文庫) |
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おすすめ平均 ![]() コミュニケーションに於ける1つの体系として。 うーん。 ウケる技術。 斬新。爆笑。でもTPOには気をつけて。 参考書としてはいまいち
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①とにかく笑える
この本は、ある「ウケる技術」を紹介した上で、その実践例を紹介していく、というスタイルで続いていきます。
たとえば、ツッコミ(相手の面白さに気づいて拾う)という基本的なものから、下心(下心を口に出してしまう)という狡猾なもの、そして、タメ口(目上の人に友達感覚で話しかける)というリスキーなものまで、整理分類されている点で非常に画期的であり、それだけ「ウケる技術」というのは複雑なものであることを示しているように感ぜられます。
②実用性は?
私としては、相当意識しないとこの本に書いてあることを全て身につけていくのは難しいと思いますし、多くの人が、大笑いして読んだだけで単なる「楽しい本」として終わってしまう可能性が高いと思います。
それでも、笑えるから読む、という意味で、『適当教典』的なノリで読んで楽しめればそれでいいのかもしれません。
③ウケる技術は必要なのか?
そもそも論になりますが、「ウケる技術」というのは人間関係を考える上で必要不可欠な潤滑油だと思います。こうした本でヒントを得て、現実生活でセンスのある人のいいところをまねていくというのがいいんじゃないかと思いますね。
0【書評】池田信夫『ハイエク 知識社会の自由主義』
経済とココロの問題は深くつながっているでも少し触れましたが、改めて、池田さんがハイエクについて書いた著作、池田信夫『ハイエク 知識社会の自由主義』を読んでみました。
| ハイエク 知識社会の自由主義 (PHP新書) |
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おすすめ平均 ![]() いまだからこそハイエク 経済政策の「派閥」がよくわかる ハイエクの理解しやすい入門書 ハイエクは読んでもよくわかりませんでしたが 今、なぜハイエクなのかを知るにはいい本
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①思考の基本構造としてのハイエク
昔の人の思想は、現代を踏まえていないためにその援用可能性は低くなってしまいがちですが、発想の根幹としての思考の基本構造は時代を超えて生きるものです。その点、ハイエクの自立分散の思想のようなダイナミズムを包含した思考は興味をそそるものであり、現代を考える上でも有用であるように感じます。
また、自由主義に関する自生的秩序、秩序の進化に関する考察なんかも興味深いですね。
②自由主義の根底にある理性への懐疑
生育環境は人に大きな影響を与えるものですが、帝国末期のウィーンの、懐疑主義的風潮の中で生まれたハイエクは、間違いなくその影響を受けているでしょう。理性への懐疑は、健全なものだと思います。
この種の懐疑は、ドラッカー『イノベーターの条件』でも示されているところであり、理性の過信は時に暴走を招きます。
③自由主義の問題は根深い
こうして考えていくと、自由主義の問題は根深いように思います。自由主義を肯定するためには、人間が自由であることが肯定される必要がありますし、それは、人間存在への多大な信頼の裏返しです。
ハイエクが、秩序の進化を生物の世界のようなものと捉え、慣習的秩序を重んじたのは、そうした観点から考えると深い意味を持つように感じますね。
この本は、ボリューム的にはさほどでもないのですが、ハイエクや自由主義、もしくは池田さんへの興味関心がないと小難しく感じるかもしれません。
0ホリエモンの新刊はお金の本
堀江さんのブログは毎回楽しみに拝見しており、その忌憚のない意見に首肯することしきりなのですが、ついに徹底抗戦に次ぐ復帰第二弾の本が出るようです。
| 新・資本論 僕はお金の正体がわかった (宝島社新書) |
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堀江 貴文
おすすめ平均 |
どうやら、お得意のお金の話みたいですね。
これまでにも、お金がらみの意見は出してきているので、読者が求めているものを、ということで、出版社の方から言われて書いたのではないかと推察されますが、復帰後にどういうスタンスの変化があったのか、より突っ込んで話してくれるのかなど、興味が尽きません。
新書で安いというのはうれしいかぎりで、早速買って読んでみたいと思います。
0【書評】堀江貴文『徹底抗戦』
読んでからなかなか時間をとれませんでしたが、堀江貴文『徹底抗戦』について、思うところを書きたいと思います。
| 徹底抗戦 |
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堀江 貴文
おすすめ平均 |
①よみがえる興奮
堀江さんが逮捕されるまでの、ニッポン放送買収、ソニーの噂など、本人の視点から追体験してみると、すごく興奮します。
思えば、あの頃の時代の雰囲気は改革そのものでしたね。郵政民営化しかり、起業ブームしかり、IT長者しかり。省みて、現状はあまりにも悲惨なものとなっており、再びあの流れにもって行くまでは再び前回の雰囲気の前にもあった閉塞感を経験しなければ難しいのだろうなとも思いました。
②おもしろい独房体験
取調べの日々とか、独房でのあれこれ(笑)についての記述は普段触れることもないのでおもしろかったですね。いろんなことをざっくばらんに書く堀江さんの姿勢は評価できるものだと思います。
なお、争っている内容に関しては、さほど深く書いているものではなく、その詳細に興味のない人でも気軽に読めると思います。
ちなみに、私としては、スキーム自体を「合理的」なものだと判断して、それが専門家である会計士、弁護士、ライブドアファイナンス幹部などのチェックを受けたものであることを認識していれば、私ならゴーサインを出すのではないかと思います。それを、脇の甘さだと言われればそれまでですが。
③堀江さんの本質
堀江さんの本質は、次の文章に表れています。
「正直者は馬鹿を見る」と言われる。今の私が言っても空疎に聞こえるかもしれないが、やっぱり馬鹿を見るんだなと思う。そうはわかっていても、この不器用な生き方を変えられそうにもない私は、とんでもない大馬鹿者なのかもしれない。(『徹底抗戦』p.206より引用)
堀江さんは、まわりがかんぐるほどの策略家ではないように感じます。
単に、合理的でないこと、自分の信念にもとることに対して柔軟な対応ができない不器用な人なのでしょう。きっと、堀江さんはそんな自分が好きですね(笑) 私自身、そうした傾向があるので、非常に共感できるところなのです。
0【書評】川島博之『「食糧危機」をあおってはいけない』
食糧危機についての良書として藤沢Kazuさんとか池田さんとかが紹介していた覚えがあったので、手に取ったのが 川島博之『「食糧危機」をあおってはいけない』です。
これまでのマスコミや教育界で常識とされていることを、農業研究の専門家の視点からふんだんなデータを論拠に論破している痛快な本です。
| 「食糧危機」をあおってはいけない (Bunshun Paperbacks) |
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川島 博之
おすすめ平均 |
主なところを挙げてみても、中国の生活向上・人口増で食糧需給が逼迫するというのはナンセンスだと言います。文化によって肉食習慣には大きな隔たりがあるし、中国国内の供給力が向上しているためだとされています。
また、教育がよい生活のカギとなるため、21世紀、世界人口は減少に転じることに加え、生産性の低い農地がまだふんだんに残されており、農作物生産量はまだまだ伸びる余地があるので、まず食糧危機は起こらないとしています。
そして、いわゆる「不測の事態」の小さなリスクに振り回されている日本の食糧危機管理の現状を憂いています。この話は、リスクに操作される国民という記事とも共通する意識です。
また、著者にはバランス感覚も見られ、根拠のある農業保護の必要性は認めているし、地産地消についても、一理あるとして賛同しています。データと理屈にそぐわない感情的な食糧危機論を排除しようとしているだけなのです。
食糧自給率の問題は、農村の票の恩恵をどこが受けているかを考えれば理解できそうですが、こうしたきちんとしたデータにのっとった政策論議がなされてほしいものだと思います。
0【書評】スティーヴン・ホーキング『ホーキング、宇宙のすべてを語る』
スティーヴン・W・ホーキング『ホーキング 宇宙の始まりと終わり』が予想以上におもしろく、続けて読んでみたのが前評判の高かったスティーヴン・ホーキング『ホーキング、宇宙のすべてを語る』です。
| ホーキング、宇宙のすべてを語る |
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スティーヴン・ホーキング レナード・ムロディナウ 佐藤 勝彦
おすすめ平均 |
①ホーキングの決定版
この本は、2005年に出された、物理学を網羅したホーキングの著作としては現状では最も新しいものです。私が以前に読んだ『宇宙の始まりと終わり』と比べて、相当程度重なる部分があるのですが、同じことを説明しているのですから当然です。
ただ、扱う範囲に関しては、多少異なっています。『宇宙の始まりと終わり』が、ブラックホールについての研究に大きな紙面を割いていたのに対し、こちらは、むしろ物理学理論の進展というより巨視的な視点から著述されているように思います。
②相変わらず、楽しませてくれる語り口
ホーキングの語り口は健在で、至るところで楽しさを感じさせてくれます。
たとえば、タイムトラベルとワームホールという興味をそそってやまない内容に触れている第11章の締めくくりは、時間順序保護仮説についてこう述べています。
「時間順序保護仮説が正しいのかどうかはまだわかっていませんので、タイムトラベルの可能性はまだ残っています。しかしそれに賭けてはいけません。なぜなら、本当にタイムマシンができるなら、あなたの賭けの相手はひょっとしたらそれをすでに使って、不公平にも未来を知っているかもしれないのですから」
こうした表現能力・伝達能力は、学者として重要な点の一つではないでしょうか。いろりの前で夜通し会話してみたい気分になります。
③知的好奇心を刺激してやまない数々の事実
統一理論の構築も目の前だということを説明されるとワクワクしますし、こうした最先端の知見を高校の物理で教わらないのはもったいないことです。おそらく、相対性理論とか量子論は深くやれば触れるのかもしれませんが、文系だった私は古典的な内容を学んだことしか覚えていません。
また、タイムトラベルの可能性がより具体的に把握できたのも収穫でした。そして、『宇宙の始まりと終わり』でも触れられていた宇宙の始まりについての知見などは、そのまま存在論につながる深遠なテーマであり、これをおかずに何杯でもご飯を食べることができそうです。
高校時代に触れることができていれば、大学時代をもう少し有意義に過ごせていたように思います
【書評】スティーヴン・W・ホーキング『ホーキング 宇宙の始まりと終わり』
スティーヴン・W・ホーキング『ホーキング 宇宙の始まりと終わり』については、最近自分のビジネスに関する本やマーケティング関係の本にどっぷりだったのを反省して、息抜きと知的好奇心を満たす目的で読んでみたものです。
| ホーキング宇宙の始まりと終わり―私たちの未来 |
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スティーブン・W. ホーキング Stephen W. Hawking
青志社 2008-09 |
①古い本の翻訳であることを念頭に
ただ、この本に興味のある人に最初に言っておかなければならないのは、この本はホーキングが1993年にケンブリッジ大学で行った講義を収録したものを、1996年に刊行し、それを2008年になって出版したという点です。つまり、相当なタイムラグがあるわけです。
進歩の早い物理学界ですから、この本の内容が多少古くなっている面はあるでしょう。しかし、これまでの理論の変遷を、わかりやすく示してくれているので、最先端に触れたいというわけでないのなら、十分に価値のある本だと思います。
②わかりやすさを追求する数々の表現
たとえば、p.100では、ブラックホールの事象の地平の説明として、
「すなわち事象の地平は、あと一息のところでブラックホールから脱出しそこなった光でできているということです。警官から逃げようと一歩先を走ってはいるものの、完全には逃げ切れずにいる状態に少し似ています。」
という説明がなされています。わかりやすいでしょう?
③物理学者という職業
物理学の世界では、ちょっと前まで当たり前だと思われていたことが、ひとつの矛盾の発見によって、覆されてしまうといったことがよくあるそうです。また、大学院生が、それまでの知見を凌駕するような知見に至ることもあるそうです。もちろん、一生そういったダイナミズムと関わらずに生涯を終える物理学者も多数です。
そういった機微についても、ホーキングは触れています。たとえば、p.96では、
「わたしはカリフォルニア工科大学のキップ・ソーンを相手に、はくちょう座X-1はブラックホールを含まないというほうに賭けをしました。これはわたしなりのある種の保険です。わたしはブラックホールについて多くの研究をしてきましたから、ブラックホールが存在しないと判明するとすべてが水の泡になってしまいます。」
と話しています。おもしろいですよね。
このように、宇宙に関する基礎の知識も手に入り、ホーキング独特の語り口も楽しめて、読む価値がある本だとおもいました。類書にも手を出してみようと思っています。
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コミュニケーションに於ける1つの体系として。
うーん。
斬新。爆笑。でもTPOには気をつけて。







