【書評】その他
【書評】出口治明『生命保険はだれのものか』
ライフネット生命という会社の社長さんが書いた本です。生命保険会社の体質がなぜ変わらないのか、そして、なんであんなにわかりにくいのかなど、生命保険の裏側をわかりやすく説明してくれています。
| 生命保険はだれのものか―消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと |
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出口 治明
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①日本の生命保険会社の弱点まるわかり
日本の生命保険会社は、AIGのようにCDSなどハイリスク商品に手を出していなかったことから今回の金融危機においては相対的に痛手をおわずに済みましたが、さまざまな問題点が存在しています。
たとえば、商品開発力が弱いことが挙げられています。その裏返しで、商品が複雑になり、高額にもなっているのです。
また、皆さんご存知のとおり、生保レディーによる一社専属の強力な販売網も問題です。なぜなら、それによって他社との比較情報が発達しないし、商品の複雑化に生保レディーの資質が追いついていないという問題もあるからです。
②生保の仕組みまるわかり
先に述べたように、生命保険って複雑ですからそのメカニズムもわかりにくいように思われがちですが、メカニズム自体はきわめてシンプルです。
そんな生保の基本メカニズムについて、わかりやすく説明してくれています。会社によって驚くほど価格差があることなんかもわかったりします。
価格差があると、安いほうの会社はいい加減なものを売っているのではないかと懐疑心が芽生えてきますが、そういった詐欺会社の存在もある一方で、大手のブランド力を背景に同じようなサービスでも価格を上げて、特約などでその上昇分を見えづらくしている部分があるのです。
これは、知っておいて損はない情報でしょう。
③生命保険を選ぶコツもわかる
生命保険を選ぶコツに関しても、簡単に記載されています。あまり複雑に書かれても覚えきれないので、ちょうどいいように思いました。
これに関しても、シンプルな原則にのっとるのみでよいところ、世間では複雑に取り扱いすぎているように感じました。(個人のリスク感度によるので一概には言えませんが・・・)
全体として、生命保険はとっつきにくいものという印象をくつがえすものになっています。生命保険を検討している人は一度見ておくといい商品が選べるのではないでしょうか。
0【書評】高田純次『適当教典』
私のブログで紹介している本を見ていただければわかるように、ほとんどがマーケティングや心理学、社会問題など大真面目なものなのですが、プライベートではユーモアや笑いといったものをこよなく愛しているので、高田純次『適当教典』のような本もたまには読むんです。
| 適当教典 (河出文庫) |
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おすすめ平均 ![]() 手頃なサイズと値段で笑えてGOODです!! お勧めできない一冊 貴重なり、この適当さ ミスター適当男 ナウッ!
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①内容はあまりにも下品で適当
普段、常識の範囲内で生きていると、こういうネタで笑えるのだと思います。内容が下品で、適当で、いい加減で、いかにも高田さんだなぁと思うのですが、そうした感覚が生まれるのは、普段生きている世界が常識的であることの裏返しです。
逆に、普段から下品で適当に生きている人にとってはあまり新鮮味はないでしょう(この本のレベルで常識から外れることは難しいとは思いますが・・・)
②楽に読めて、気が抜ける
世の中生きていると、いろいろなことに追われて気を抜く暇もありません。私自身、そういった面を意識して、できるだけ普段からユーモアや笑いの要素を欠かさないようにしようと心がけているのですが、そうした癒しとしての意味合いは確実にあると思います。
あまりに下品で、内容が一部でも紹介できないのが残念です。なお、高田さんの人生についても少し述べられており、破天荒人生で苦労人なんだなと再認識したりもしました。
③不思議に思うこと
少し書評からは外れますが、高田さんのような適当の代名詞になるような芸人が少ないのは不思議ですね。やはり、高田さんのような大家がいるからでしょうか。ニーズを考えると、もう少し供給があってもいいのかなと思います。
0【書評】鎌田浩毅『世界がわかる理系の名著』
成毛さんのブログでは、私が普段関心を抱いているもの以外の名著が紹介されることが多く、愛読していますが、その中で読みやすそうだし興味があるしということで手にとった本が、鎌田浩毅『世界がわかる理系の名著』です。
| 世界がわかる理系の名著 (文春新書) |
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鎌田 浩毅
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①カンタンに理系の雰囲気が味わえる
こうしたエントリー本というのは、簡単に読めるということが重要な要件ですが、著者の方が本の中でしばしば言及しているように、わかりやすさが意識された構成になっています。個人的には、採用人数を減らしてもいいからもっと一人一人について深く取り上げてほしかったのですが、エントリー本である性質を考えると、これでいいのかなとも思います。
②科学者ならではの冒険心、探究心が味わえる
この本に出てくるどの科学者も、旺盛な冒険心と探究心を持っており、一つのことを追求する姿勢がものすごいです。こうした感覚を追体験できるのは思わぬ収穫でした。
その一方で、自分の専門以外の分野についてもオールラウンドで活躍する科学者もいて、バイタリティそのものに感服してしまいます。そういう意味では、自分への刺激にもなりますね。
③小ネタを多く仕入れることができる
成毛さんも指摘していたことですが、フランス人は犬より小さい動物が目に入らないとか、話のトッピングになるような小ネタも満載です。アインシュタインが学校で劣等生だったという話は有名ですが、その中で、自身が興味を持っていた物理と数学は入試最高点だったとか、12歳でユークリッド幾何学を読み、16歳で微分積分をマスターしたとかいう点は伝わっていなかったりします。そういう意味で利用価値もある本です。
全体としては、薄っぺらいイメージは否めませんが、気分転換に読むには最適の本だと思います。特に、著者の姿勢が気に入りました。
0【書評】郷原信郎『思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本』
いつもはビジネス書や、自分のビジネスに関係する本を読むことが多いのですが、たまには社会問題系の本で気分転換を図ろうと思い、読んだのが郷原信郎『思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本』です。
| 思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書) |
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郷原 信郎
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①表面的な議論が通ってしまう恐ろしさ
経済学においては、先日述べたようなトレードオフの重要性が重んじられています。つまり、多面的な見方がなされることが多いのです。
一方、法の世界においては、立法時に、トレードオフも含めたさまざまな見方から勘案され、比較考量されているという認識がありますから、一度出来上がった法律に関しては絶対的なものに近い存在として受け取られます。
さらに、その適用時に、多くの法律の第一条に書かれている法の目的などを鑑みずに、形式犯を攻め立てるということが行われています。この点を、著者は、「法令遵守」という名の思考停止であるとして、それが、経済停滞などさまざまな弊害をもたらしつつあるという認識を披露しています。
②マスコミは、規範によって裁く恐ろしさを持っている
一方、マスコミに関しては、「規範遵守」という名の思考停止があるとしています。
真相追求、公正な姿勢が求められるメディアではありますが、それらが追求されるというよりは、一般の視聴者にわかりやすい、共感を得やすいような「規範」という要素によって、特定の企業や個人を悪に仕立て上げるということが横行しているのは由々しき事態と言えるでしょう。
私が常々見ている中でも、あからさまに裁判官気取りで報道しているメディアもあれば、できるだけ公正・中立を保とうとしている良心的なメディアもあります。インターネットメディアにおいては、後者のような姿勢がスタンダードであり、そこに一筋の光があるのかなと思います。
③裁判員制度と新司法試験
裁判員制度と新司法試験については、さまざまな問題点が指摘されていますが、郷原さんの掲げる「法化社会になるならば、法令についても柔軟なものにしなければならない。社会的要請に応えていくために、法律家が果たすべき役割はあるだろう」という理想に応えるために、コンセプトとしてはプラスに作用すると思います。
たとえば、裁判員制度については、無期や死刑といった問題ではなく、経済問題など、民間人の感覚が活かせる分野というものはあるように思います。
また、新司法試験での法曹人員の増強は、法化社会に備えて、弁護士などの敷居を下げるという意味で意義のあることでしょう。
この本に通底しているのは、要するに、根源的な理屈を考えずに表面だけを見ているような状況は是正する必要があるということです。これは、私たちの生活にかかわる様々なことに当てはまる概念だと考えられます。
そういったことに対する警鐘として、メディアリテラシーの養成のためとして、法に対する理解を深めるきっかけとして、多様な価値が認められる本だと思いました。
0【書評】島田裕巳『新宗教ビジネス』
島田裕巳さんの本では、これまでに『日本の10大新宗教』を読みましたが、『新宗教ビジネス』は、宗教をビジネス、つまり、経済的観点から解説した興味深い本です。
私は常々、大きな買いものが報じられるさまざまな宗教団体がどういったものを資金源としているのかについて疑問を抱いてきたので、その知的欲求を埋めてくれる素晴らしい本に出会った気持ちでした。
| 新宗教ビジネス (講談社BIZ) |
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島田 裕巳
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①宗教団体は法人税を課税されない、の本当の意味
宗教法人が課税されないというのはよく聞く話で、創価学会が影響力を増したり、カルト教団が事件を起こしたりするとよく非難されますが、自分たちのためにお金を出すという発想から課税されないということのようです。信者のために、信者がお金を出すのだから、それに課税するのはおかしいという発想です。
また、収益事業についてはある程度税率は低いものの課税されるようです。収益事業というのは、物品販売が代表的でしょうか。ただ、物品販売と言っても、宗教上の色彩が強いお守りとかお札とかいったものは対象外で、Tシャツとかは収益事業となるようです。
②宗教法人にもさまざまな収益モデルがある
宗教法人にもさまざまな収益モデルがあり、献金を募るタイプとか、?本を販売するタイプだとか、入信料などさまざまな場面で小さくとっていくコンビニ型などが紹介されています。
かつては、その宗教の中心をなすような大施設を建てるという名目で献金を募るタイプが多かったようですが、現代ではそれも様変わりし、個人的な救済とつなげていくことが多いようです。
また、神道や仏教などの既存の宗教も、寄進地の喪失や檀家の喪失で、そのビジネスモデルが揺らいでいるのだとか。『日本の10大新宗教』の読了後にも感じましたが、宗教も時代と無縁ではいられないのです。
③今後の新宗教ビジネス
今後は、個人の救済を掲げて、細かく広く資金を集めていくことが宗教ビジネスのトレンドとなっていきそうです。つまり、宗教にも価値観の多様化の波が押し寄せているということです。
そういう意味では、宗教は日本の世相の映し鏡であるとも言えます。頭から毛嫌いせず、かといって入れ込みもせず、ニュートラルな立場から観察していくことも有意義と言えるでしょう。
『日本の10大新宗教』と合わせて読むと、新宗教の実態がある程度理解できるのではないかと思います。
0【書評】花田勝『独白 Strong Spirit』
これは、若乃花が引退した平成12年に著わしたものです。ワイドショーではいろいろ騒がれていましたが、これだけ見れば横綱まで上り詰めた一力士として賞賛できる内容となっています。
| 独白―ストロング・スピリット |
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花田 勝
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①兄弟の支え合い
入門当時の兄弟の仲の良さは今更言うまでもないものですが、その後、横綱へ昇進していく過程で、貴乃花の優勝にからむライバルなどを蹴落とす援護射撃を意識していたことなどを振り返っており、若乃花も貴乃花も、互いを支えあって行こうという意識は強かったのだと思います。
ただ、若乃花が記しているように、鍼灸師の富田氏がからんで、仲は悪化していったようです。この点に関しては、貴乃花がまだ若かったからとしか言いようがないと思います。この時点でまだ26歳前後だったわけですからね・・・(朝青龍もそうですが、私と同じくらいですでに20回の優勝を誇っていたと思うとビックリです。)
②相撲への恐怖
また、この本で印象的なのは、相撲をとることへの恐怖が赤裸々に語られていたことでした。それもそうです。この時代は、曙や武蔵丸、小錦など、メガトンパワーが炸裂していた時代で、一般人ならあの突っ張りを一発受ければ脳しんとうを起こすでしょう。
そうしたことを考えると、死を意識していたというこの本の記述はあながち大げさでもないと思います。
③技のデパート
横綱の品格論というものはありますが、技を多用して勝つ横綱というのは、決して大成はできないものの、やはり必要な存在だと思います。
わかりやすいのは、栃ノ海などがそのタイプでしょうか。栃東が横綱になっていたらこのタイプだったでしょうね。若乃花は、そうしたタイプの稀有な横綱だったように思います。
ただ、怪我を患ってしまったために、その実力を発揮できなかったのは残念です。彼が、モンゴル勢にどう立ちはだかるかも見てみたかった思いがありますが、怪我がそれをさせてくれませんでしたね。
横綱としての成績がパッとしないがために、横綱に上げたのは間違いだったとか、悪い評価がついてまわる彼ですが、大関としては素晴らしい成績を残していたわけで、引退への花道として横綱を経験できたことはよかったのではないかと思っています。魁皇も、平成16年に昇進できていれば同じような評価になったことでしょう。
0【書評】小錦八十吉『はだかの小錦』
小錦が、平成九年の引退直後に出したのがこの本です。
小錦はワイドショーなどでもよく取り上げられていたので、その人生の中身も知っている方は多いかもしれませんが、読んでみると彼の葛藤が伝わってきておもしろかったですね。
| はだかの小錦 |
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小錦 八十吉 |
①負けず嫌いの虫
小錦の負けず嫌いさは異常とも言えるものです。引退する間際まで、負けた日は悔しくて悔しくて眠れなかったそうだし、昭和61年に北天佑戦で負けた時にはテレビをぶん投げて壊したのだとか(!)。そうした反骨精神があったからこそ、瞬く間に出世することができたのでしょうね。ただ、北尾戦の怪我も、負けず嫌いに伴う精神の乱れでああなってしまったと述懐していましたし、あまりに極端なのはダメだと自覚していたようです。
②外国人力士としての葛藤
現在の朝青龍問題でも見られますが、外国人力士に対して拍手喝采を送る人々がいる一方で、あからさまに敵視する人たちもいます。小錦も、心無い観客の声だったり、マスコミの報道姿勢だったり、相撲協会の処遇などに「出る杭は打たれる」ということわざを重ね合わせていたようです。
ただ、私見として補足しておくと、優勝、12勝、優勝という時は、双羽黒での失敗が響いていた時でもあり、それ以降は二場所連続優勝でしか上がっていないので、外国人力士だから上がれなかった、ということではなかったということです。(実際に、2年後の平成5年には曙が連続優勝で横綱昇進を決めています。)
この点、私としては「それに準ずる成績」という点を鑑みて、柔軟に運用してほしいと思うのですが・・・
③霧島との支え合い
私は、小さい頃は霧島の出し投げや吊りが好きだったので、正直小錦は最初は嫌いでした。二大関が各界のトップにいたときにも、霧島の壁となっていたからです(笑)
しかし、平幕に落ちてからの両者は、まさに支え合い。小錦も、霧島の姿を見て現役続行を決めたと書いています。そうした姿を見たり、プライベートで仲がいいというのを耳にしたりして、私もだんだん小錦を好きになっていったのを覚えています。
このように、小錦の自伝はさまざまなドラマが詰まっており、すごく人間らしさが垣間見えるものでした。ただ、一人称が「ボク」で貫かれており、純朴さを強調しているかのような書き方は、編集者の意図なのかどうなのか判然としないところです。
0【書評】西山平夫『片山右京 さらばF1』
日本人ドライバーで最も成功をおさめたのは誰かと言えば、意見が分かれるところだと思います。
中島悟は先駆者としてセナのチームメイトさえ務めましたし、鈴木亜久里はチームに恵まれないながらも表彰台を獲得しました。また、最近では佐藤琢磨が表彰台+競争力のあるチームで日本人のポイント記録は更新しました。現在進行形では、中島一貴がウィリアムズで走り続けています。
しかし、リアルタイムでは見ていないものの、私が最も魅力を感じるのは片山右京です。あだ名がカミカゼウキョウで、アグレッシブなドライビングなんて、リスクテイカーの私としては惹かれないはずがありません(笑)そこで、『片山右京 さらばF1』を手に取った次第です。
①ベネトンの椅子
片山右京が話題になるときに、F1愛好家がこぞって口にするのがこの話題ですね。
移籍が話題になった当時のベネトンは、チャンピオンチームであり、シューマッハの隣の椅子が用意されていたにも関わらず、ティレルとの契約の関係で移籍し損ねたというやつです。この本には、さらに、マクラーレンやウィリアムズからのオファーもあったことが記されています。それほど、1994年の右京の活躍は衝撃的であり、シューマッハ、ハッキネン、ヒルといったチャンピオンのチームメイトや優勝といったものが近くにあった状況だったわけです。
②リスクテイクを恐れない精神
そんな活躍の原動力になったのは、リスクをとることを恐れない精神なのだと思います。
この本を読んでいると、右京のコースアウトや事故は多く、リスクテイクが行き過ぎているかのようにも見えますが、だからこそ、調子のいい時には並居る強豪と肩を並べることができたのだと言えるでしょう。中島悟がピケ・シニアとの間に感じていた差は、このリスクテイクの差なんでしょうし、そこへ踏み入った右京の走りは素晴らしいものだったと言えます。
(このへんは、安定志向の方だと異なる印象を受けるのかもしれません
)
③登山と、ル・マンと
片山右京のチャレンジ精神は尽きることがなく、この本で出ているだけでも登山やル・マンへの挑戦をしています。そして、どちらでもそれなりの結果を出しています。
そうしたチャレンジは現在も続いており、昨年は往年のライバルたちとスピードカーでしのぎをけずったり、登山を続けていたりと大忙しです。
こうした、人並み外れた挑戦への意欲とバイタリティがあったからこそ、F1でひと花咲かせることができたわけですね。私もぜひ見習いたいと思います。
0【書評】今宮純『モータースポーツジャーナリスト 青春篇』
ブックオフで入手したのですが、日本でF1がもてはやされる前の状況を目の当たりにできるようでなかなかおもしろかったです。以下では、いくつかの見どころについて。
①F1ジャーナリストの先駆としての業績
今宮さんは、F1界でも1、2を争う人気解説者ですが、その地位を築いたのは、自動車への飽くなき想いと、それにより先駆者としての位置を確保できたことにあるようです。
テレビ中継などしていない頃からF1をはじめとしたモータースポーツを追いかけまわしていたからこそ、フジテレビのF1中継開始とともに一気に飛躍できたわけです。そして、モータージャーナリストとしての肩書で、今宮さん自体がブランドになるに至っているわけです。
こうした先見の明と、思い切りのいい投資には学ぶべきところがありますね。
②行動力に脱帽
まだまだ年功序列でガチガチだった時代に、慶応ボーイの肩書きを捨てて、フリージャーナリストとしての道を模索するという行動力は、現在の学生企業とは比べ物にならないくらいにリスクを背負ったものであり、すごいの一言ですね。
先ほど、先駆者としてのタイミングの良さについては触れましたが、今宮さんはまさしく自分の手でそれをつかんだ訳です。
③現在での価値は?
さて、F1に関する情報があふれ、情報のグローバル化の影響でジャーナリズムもさまざまな主体を選択できるようになった今、今宮さんはCSを中心として活躍されているようです。
しかし、正直言って、某DVDで聞いた今宮さんの解説は聞きにくく、わかりやすい解説という意味では疑問符を持っています
ただ、長きにわたってF1を見てきた見識は色あせないと思いますので、今後もF1雑誌の記事などでその見識を見せてほしいと思っています。
なお、今宮さんのように、好きな気持ちが長じて仕事にまでしてしまったという人生パターンには深く共鳴しています。好きだからこそ、手抜きもなく全力でぶつかり、そこからやりがいを得られるという面はあるでしょうね。まぁ、最近の若者の労働問題とのからみで言えば、それを金科玉条のようにふりかざすのもどうかとは思いますが、基本はそうしたスタンスが好ましいのではないでしょうか。
0【書評】千代の富士『不撓不屈 1045勝への道のり』
今日は、千代の富士が引退時に出した本についての感想を書きたいと思います。
入手が困難で、図書館で取り寄せたのですが、想像していたよりでかくてびっくりしました。図鑑・アルバムサイズですね。もちろん、アルバムサイズということで、千代の富士の秘蔵写真を大きなサイズで見ることができます。
| 不撓不屈―1045勝への道のり |
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| 千代の富士 貢
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この本からは、千代の富士の基本的な価値観を窺うことができます。弟子の指導法に対する考えから、相撲に対する想いなど。
北の富士さんのことも敬愛していらっしゃるようで、表向きの著述であることをさしひいても、子弟関係として悪くないなと思いました。
また、同時代を戦った力士たちへの印象も書かれています。琴風や隆の里については、いかにして苦手を克服したか、双羽黒と北天佑については、もう少し頑張れたはずの残念な力士だ、などです。ここからも、千代の富士の研究熱心な姿勢が見られ、稀勢の里に出げいこを勧めるのも自己の体験談に基づいているということがわかります。
また、マイホーム横綱のイメージも写真から伝わってきます。お子さんがその道に進まなかったようですが、少し残念ですね。
入門時代の逸話など、千代の富士に関しては結構知られているので目新しい情報はあまりありませんでしたが、改めて回顧するということで近くの図書館で取り寄せてみるのもいいかもしれません。
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プロ向きの本です。
前著『生命保険入門』のアップデート&口語版 より良質な入門書に進化

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