【書評】ビジネス
【書評】加藤公一レオ『単品通販“売れる”インターネット広告』
これまで読んだ広告に関する本の中では、住太陽『Webマーケティング/広告戦略のセオリー』が一番だと思っています。今回読んだ、加藤公一レオ『単品通販”売れる”インターネット広告』は、その簡易版、単品通販という切り口で、徹底したデータ主義により、バナー広告での勝負を強調したものです。
| 単品通販“売れる”インターネット広告 |
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加藤 公一レオ アサツー デイケイ ダイレクトコミュニケーション本部
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①簡単に読める
単品通販という一つの切り口で済ませているため、ボリュームは非常に読みやすいものになっています。そして、必要最低限なことを網羅しているのではないでしょうか。
逆に言えば、必要最低限なことしか網羅されておらず、たとえば、リスティング広告とか、コンテンツマッチ広告などを中心に考えている人には、情報が足りなさすぎるかもしれません。この本だけでは足りないように思います。
②断定的な物言い
コピーライティングなどに関して、断定的な物言いがなされ、一つの経路が示されています。さまざまな選択肢から選ぶという感覚ではなく、筆者が長年の経験からベストだと感じたアプローチが正解として示されているわけです。
私は、この点、一概に悪いとは言えないような気がします。なぜなら、ネット広告を巡っては、さまざまな情報が交錯しており、どれが光る玉かを判断するのが難しいためです。そういう意味で、一つの経路に絞っているのはアリでしょう。
③徹底したデータ主義
この点は非常に賛同するのですが、インターネット広告はトライ&エラーを繰り返し、データに基づいて改善を図っていくことで、成功に近づくことができるというものです。私も、これこそが王道であり、近道はないと考えています。
以上、踏まえると、サクッと流れを知って実践したい人に関してはイイと思います。ただ、さまざまな手法を慎重に検討したい人、テキスト広告を重んじたい人などは住太陽『Webマーケティング/広告戦略のセオリー』など別の本を読む方がいいでしょう。
0【書評】ジャック・ウェルチ『ウィニング 勝利の経営』
GEの社長として名を馳せたジャック・ウェルチですが、今や経営本のベストセラー作家としての方が有名かもしれません。そんな中、渡辺弘美『ウェブを変える10の破壊的トレンド』に引き続き、ライブドアの田端さんのブログで紹介されていたのをいい機会として、ジャック・ウェルチの著作の中で初めて読んだのが、『ウィニング 勝利の経営』です。
| ウィニング 勝利の経営 |
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ジャック・ウェルチ スージー・ウェルチ 斎藤 聖美
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①原則論と各論で、うまくまとまっている
アメリカのビジネス書は、非常にまとまっていて、原則が示され、それに対する具体例を展開するというパターンが明確に守られています。本書もその例に漏れず、最初に四つの原則が示され、後の章は各論として、予算や人事などさまざまな面でその原則を適用した結果が示されているのみです。
その原則とは、だいたい以下のようなもの。
- ミッションとバリューは、具体的で、なおかつ従業員のやる気を奮いたたせるものであるべき。
- 率直さがある風土を作ることは大事なこと。
- 選別も、公平で効果的なものであるべき。率直さがあり、適切なフィードバックが頻繁に行われていれば理解は得られる。
- 発言権と尊厳は誰もが持っている。それを最大限に引き出すのが経営者の務め。
さらに要約すれば、ミッションとバリューという形で会社の方向性を示し、そこで働く従業員に最大限の価値と自由を認めることによって、ミッションとバリューは達成されるということでしょう。
②理想論を、現実へと落とし込む技術
この本に書かれているのは、大枠で言えば理想論であり、どのビジネス書も語ってきたことです。ただ、特筆すべきは、そこでとどまらずに、その理想をどうやって現実のものにするかという視点から書かれているということです。
わかりやすい例で言えば、ミッションとバリューの浸透に関して、リーダーが担う役割が挙げられます。
「部下にビジョンを理解させるだけでは不十分だ。リーダーは部下がビジョンにどっぷりと浸かるようにさせなくてはならない」というウェルチの教えは、理想を理想のままにしておかない気概が伝わってくるかのようです。
③幅広い示唆
冒頭でも述べましたが、この本においては、原則が各論に落とし込まれています。その各論の幅が広く、予算から人事、企業合併、キャリア、リーダーシップ、社内ベンチャーに至るまで、経営にかかわるほとんどの項目を網羅しています。
だからと言って、平社員に必要ないというわけではありません。平社員から管理職、社長に至るまで、会社組織という場で生きる人々すべてに何らかの示唆を与えるものだと思います。
量は豊富ですが、中身は事例が豊富でスラスラと読み物のように読めます。
世の中に多くあるビジネス書の中には、残念なことに時間の無駄になってしまうようなものも
多いのですが、この本を読む時間は無駄にはならないと感じました。
0【書評】イヴォン・シュイナード『社員をサーフィンに行かせよう』
私の将来目指している経営スタイルはと聞かれれば、お客様にも、従業員にも満足してもらえるサービス・職場作りです。どちらが犠牲になってもいけないし、拡大のためにどちらかが犠牲になるのなら、拡大なんか求めません。
そうした信念と共鳴するものを感じたのが、イヴォン・シュイナード『社員をサーフィンに行かせよう』です。
| 社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論 |
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イヴォン シュイナード Yvon Chouinard
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①従業員への徹底した信頼
この本のタイトルともなっている、社員が自由にサーフィンに行ける制度に関しては、従業員への信頼から出ています。なぜ、そんなに信頼ができるかというと、経営側の理念の浸透策や徹底した成果主義に対して、成果を挙げている人々だからです。
日本で多く見られるような、成果と裁量のバランスの悪い成果主義ではなく、成果に対してフレキシブルな労働形態があるというバランスのとれた成果主義があります。もちろん、それができない従業員に対して、解雇という選択肢を提示することのできる労働市場の柔軟性も背景として見逃すことはできません。
②ステークホルダーとの理念の共有
また、従業員だけでなく、取引先やお客様との関係性、信頼性、理念の共有にも余念がないということも特徴的です。具体的には、環境に対するストイックなまでのこだわりですね。
それにより、一時的な価格上の不利は被ってしまうこととなりますが、その代わりとして、お客様の支持をとりつけてきたということですね。
③サービスの徹底ぶり
パタゴニアは、決して成功街道を突き進んできたわけではなく、ところどころで失敗もしてきたそうです。しかし、そんな失敗から改善点を見つけ、実行することで、マーケティング的にも、コアの客層に受け入れられるホンモノをひたすら作ってきたことが、パタゴニアの成功を裏付けているのです。
そんな中、徹底ぶりを示すエピソードとして語られているのが、コアな客層の周辺層への過度な迎合はしないということです。これは、勇気のいることではありますが、その結果として、コアな客層から大絶賛される製品を作ることとなり、余波として、周辺の客層も取り入れることに成功しているのです。八方美人なだけではいけないということですね。
さて、本全体としての評価は、個人的にはさほどではありません。上に書いたことがエッセンスで、その他はパタゴニアの歴史や、環境に対する姿勢を表すエピソードや考えが延々と述べられており、やや冗長な印象を受けたためです。
0【書評】松本大・冨山和彦『この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言』
藤沢Kazuさんが紹介していて、おもしろそうだなと思い読んでみたのが、40代の革命とも言える、松本大・冨山和彦『この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言』です。
| この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言 (講談社BIZ) |
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おすすめ平均 ![]() 日本の問題の本質が見えてきます。 頭から腐る、をオススメ 果たして作り変えることはできるか・・・? 論議の薄さは対談だから仕方ないものか… 田舎から都市部へ人口の集中させよと簡単にはおっしゃるが
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①既得権益を徹底的にたたく
この本を通底する概念が、団塊の世代が既得権益を手放さないために経済全体が沈滞しているという認識です。本来、生産性の向上に向けられるべきエネルギーや資金が、既得権益の保護にまわってしまっていて、全体の向上という視点が見逃されているということですね。
こうした認識は、池田信夫さんなんかが経済学的な視点から主張していることと同内容であると考えられます。50~60代の大企業のサラリーマンや公務員の方々には耳が痛いだろうなというお話でいっぱいです。
②未来への希望を描いているのが評価できる部分
そうした世代間格差について論じるだけの本ならばわりとよく見るのですが、しっかりと未来のビジョンについての提言まで推し進めているのが評価できる点です。インセンティブの重要性について示しているのは、経済界の荒波を切り抜けてきたお二人ならではという感じがします。私自身、経済学部で学んだので、親しみのもてる内容ですが、そういった素地が無いとなかなかしっくりこない議論なのかもしれません。
変化というものは心理的にもエネルギーが必要とされるものです。だからこそ、利害関係の結果として変化しようとしない人々を、利害関係もないのに支持する人々が生まれてくるのです。
このこと自体は、責められるものではありません。変化を志向する者は、その必要性を説いていくことで、理解を得ていくことが重要なのだと思います。
③サクっと読める分量
この本は、200ページにも満たない分量ですし、字も比較的大きいので、サクっと読めてしまいます。だからと言って、内容が薄いということはなく、新時代の基本的認識が得られるように思いますので、特に若い世代の人たちは読む価値があるように思います。
0【書評】渡辺弘美『ウェブを変える10の破壊的トレンド』
ライブドアの田端さんのブログで紹介されていたので、サラっと読んでみた本が、渡辺弘美『ウェブを変える10の破壊的トレンド』です。
参考:旧来型の広告会社は典型的な「イノベーションのジレンマ」状態か
| ウェブを変える10の破壊的トレンド |
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渡辺 弘美
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①どれも、現在盛り上がりを見せているトレンド
この本はたしか2007年の本だと思うのですが、2009年現在、そのどれもがウェブの先端トレンドとして盛り上がりを見せているように思います。そういう意味では、中身をすんなりと咀嚼することができました。
逆に言えば、新鮮な知見はなく、現在のトレンドを整理してあるという意味で頭の整理の手助けになる点が評価できるのではないかと思います。
②情報化社会から関連性社会へ
これは、この本の最終章のタイトルですが、これに代表されるように、結局は人間が扱うものなので、人間の性質に対応した内容へと収束していくことになるのだと思います。意味やインターフェースが重んじられるのも、同じ理由です。
そういう意味では、経済が人間存在に対応したものと捉えた熊野さんの意見なんかも、同じ流れで捉えられるでしょうね。つまり、人間というものを基本にして、さまざまなことを捉えていくという視点は、今後ますます重要になっていくのだと思います。
ちょっと逸れましたが、この本はウェブを変えつつあるトレンドを整理する意味では読む意味があるのだと思います。すでに十分詳しい人や、未来を見据えたい人にはあまりお勧めできませんね。
0【書評】熊野英介『思考するカンパニー』
経済の悪化は、ロハスという価値観とどう響き合うのでしょうか。ロハスを考える時間などないと捨てられてしまうのか、それとも、価値観の転機だとして重用されるのか。おそらくは、それらが混交する形となるのでしょうが、後者のあるべき形を示唆する本として読んで見たのが熊野英介『思考するカンパニー』です。
| 思考するカンパニー―欲望の大量生産から利他的モデルへ |
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熊野 英介
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①人間性という要素から考える文明
大量生産システムが限界を迎えたということは、もはや常識として共有されている概念であると思いますが、「文明が、文化における孤独を生産し、欲望を触媒として不幸を生んでいる」という著者の認識と近いものを持っている方はどのくらいいるでしょうか。
経済システムは、それ自体として自立的に存在するのではなく、人々のコンセンサスとして心理的なものを反映して存在するものです。リベラルとリバタリアニズムとの間で揺れ動くのも、人々の心理状況が大きく作用しているということは、現在の揺り戻しの状況を見れば自明のことでしょう。
この点、大前さんの心理経済学の考え方とも通底しているのかなと感じました。
②それでは、どのような方向に進めばいいのか
そうした認識を踏まえ、どういった方向性を著者が志向しているかと言えば、関係性や信頼といったものが損なわれていたという認識のもと、「信頼動機、利他動機、関係性というものを主たる価値観とするモデルを構築することが、重要」であるとし、「信頼欲求に見られる不確実性をマネジメントして、予測可能にしたりリスクを減らすことでそれは可能になる」としています。
著者の人間観は、性弱説というものであり、基本的には性善説に立ちたいと望んでいるものの、その弱さから、容易に性悪説に転んでしまうという見方です。その点、関係性を触媒として、信頼動機や利他動機などを促していく仕組み作りをすることで、性善説に立ちたい人間本来の望みに応えようとするものです。
③関係性のデザイン
具体例としては、地域を再生する「心産業」が挙げられています。敷衍すれば、「自然資本と社会関係資本を向上させるような事業、生存権の再構築、精神的相互扶助のシステム構築」を提唱しています。
このことは、「関係性をデザインする」という言葉で言いかえられており、「利己と利他を同一視できるような、ひたすら誠実な仲間が集まる「約束の集合体」を組織すること」とまとめられています。
元来、こうした議論は、概念論で終わってしまうところを、著者なりの具体的解決法を見出している点に、一定の賞賛を贈りたいと思います。しかし、それが実際に実践していけるかという点にはまだまだ疑問符がつき、やはり、地道にじっくり、草の根で広げていくしかないように思います。
私も、関係性のデザインという発想には大きく共鳴するところであり、その実行に少しでも寄与していければと考えています。
0【書評】P.F.ドラッカー『イノベーターの条件』
ドラッカーは経営の父として著名ですが、その社会認識の鋭さが背景にあったからこそ、経営でも鋭い考察ができたのではないかと考えさせられた本が、P.F.ドラッカー『イノベーターの条件』です。
| イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか (はじめて読むドラッカー (社会編)) |
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Peter F. Drucker
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①驚くほどの先見の明
この本を読んでいくと、第二次世界大戦当時の論文などが出てきます。しかし、驚くべきことにそれが色あせていないのです。日本は、教育の関係で太平洋戦争前と後で大きく変化したという認識を持っていますが、人間存在が大きく変化するわけなどなく、その普遍性は大きな示唆をもたらしてくれます。
たとえば、katolerのマーケティング言論というブログでカトラーさんは、森田健作の知事選勝利の影で、忍び寄るファシズムの足音という題でドラッカーの先見の明を称え、そこから2009年の日本の政治の現状を考察しています。
②考察の枠組みの新鮮さ
また、特徴的なのが考察の枠組みの新鮮さです。イデオロギーなどに縛られたモノの見方をせず、現実を、そして、未来を分析しようという意欲が窺えます。
たとえば、「大衆にとって社会は、そこに自らの位置づけと役割がなければ不合理なものにすぎない」としています。これは、現在の社会から疎外されていると感じている層の人々にとって、社会がどう映っているかという視点を提供するものです。そうした人々は、「変化を約束するものであれば独裁者に身を投げ出してしまう」ことになるのです。
先の例はまだわかりやすいのですが、「理性崇拝はファシズムにつながる」という認識は共有されていないように感じます。複雑で厳密なコントロールが不可能なものを、あたかも厳密にコントロールできるかのように捉えてきたのが大きな政府の考え方であり、「社会による救済は機能しないことがわかった。
唯一の正しい答えなど存在しない。」というドラッカーの警鐘が、現在の政権や民主党に届いているとは思えません。
③そんな中、一人一人にできることは・・・
このような社会認識の上に立って、どういう行動を起こしていくかということが、個人に問われていると言えるでしょう。私としては、社会からの疎外という問題を希薄化させるよう、人間のつながりを生んでいくアプローチをとっていくと共に、政治に関しては、個人の意見をブログというツールを通じて微力ながら世間に発信していくというスタンスでいるという決意を新たにしました。
このドラッカーの著を読むことは、こうした問いかけを行うにあたって絶好の機会になると思います。社会なんていう大上段のことは無関心とはじめから捨ててしまうのはもったいない本です。
0【書評】岸孝博『マーケティングカフェ』
私は、書評は自分が読んできた本の足跡として書いているだけなので、献本などのしがらみもなく、正直に感じたことを書いています。
岸孝博『マーケティングカフェ』は、私にとっては役に立ちませんでした。
| マーケティング カフェ (PHP文庫) |
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岸 孝博
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①内容が非常に薄い
読みやすいということは言えるのですが、一項目が簡単に終わってしまい、すでにマーケティングの本に触れている人には物足りなく、なおかつ、十分な説明もなされていないので、初学者にもあまりおすすめできない感じです。
著者の頭が切れるため、要点だけ伝えればいいと思ってしまったのでしょうか。現実には、要点だけ伝えられてもそこから意味を理解しきれない人は大勢いますし、いい意味でも悪い意味でも多様な解釈が成り立ってしまいます。
②装丁の勝利
では、私がなぜ手にとってしまったかというと、装丁のイメージがよかったからです
そういう意味では、マーケティングがうまいと言えるかもしれません。
ということで、私としてはあまりおすすめできません。
0【書評】川口盛之助『オタクで女の子な国のモノづくり』
川口盛之助『オタクで女の子な国のモノづくり』は、思いっきりネーミングに惹かれて読んでみた本です。なぜ惹かれたかというと、私自身、オタクとか女の子の文化にすごく興味があること(変に誤解を招くかもしれませんが
)と、そういった日本的な部分を活かして日本を活性化していこうという著者の前向きな姿勢がネーミングから読み取れたためです。
| オタクで女の子な国のモノづくり (講談社BIZ) |
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川口 盛之助
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①日本製品は、女の子っぽく子供っぽい。
そんなの捉え方による、と言う人もいるかもしれませんが、著者の説明には一定程度の説得力があります。たとえば、モノの擬人化が好きだとかいうのは、「自然に屈託なくマシンと付き合うことができる日本人の世界観」であると表現されていますが、まさにその通りでしょう。たしか、八百万の神とかアミニズム、針供養なんかとつながっている話だったと思います。
そうした日本人独特の共感性は、これからの時代より必要とされるものになってくるのではないでしょうか。私自身、職業柄そのことを常に意識しているので、首肯してしまいました。
②真の贅沢を極めることができる日本文化の爛熟と日本人の民度の高さ
これは、本の中に出てくる表現ですが、日本人がより自尊心や自己肯定感を持つためにも、こうした認識は悪いものではないでしょう。
ここでいう真の贅沢とは、かすがいの働きをするとか、恥ずかしさへの対策をするとか、生活の劇場化を目指すといったことです。また、地球環境を思いやることも含まれます。
こうした発想というのは、生活・文化両面で満たされていなければ生まれてこないというのが筆者の主張です。飢餓に苦しむ国で、こうした点を追求する技術革新が出てくるかと言えば、ノーでしょう。まずは、生活を満たすための最低限度のものを量産することが至上命題となるためです。
こういった視点から考えれば、日本は世界の文化をけん引していくという位置づけからモノづくりをしていくという発想が生まれてきます。それこそが、今後の国際競争の中で日本が独自の良さを生かして生き残っていく上での主要な戦略となるのです。
このように、本のネーミングから受ける印象以上の示唆が得られる本であり、開発現場のサラリーマンや、起業家は発想の基礎に置いておくのもいいと思える本ですね。
0【書評】ピーター・クライン『こうすれば組織は変えられる!』
この本は、神田昌典『成功者の告白』で出てくる多様なツール(グッド&ニューとか)の引用元であり、神田さんの組織についての考え方の基盤になっている本です。
| こうすれば組織は変えられる!―「学習する組織」をつくる10ステップ・トレーニング |
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ピーター クライン バーナード サンダース Peter Kline
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①画期的な手法
組織をいかに自律的でポジティブなものにするかというのは、経営者の永遠の命題だと思います。それに対して、明快に組織を分析し、その方法を提示しているのがこの本です。
その手法もいちいちおもしろく、神田さんが紹介していたグッド&ニューとか、スリー・グッド・シングスとかはすぐにでも取り入れられる簡便さと、おもしろさを持っています。
また、後半に出てくるマインド・マッピングなどもきわめて合理的であり、その有効性が論理的に示されている点もいいですね。
②これをやるには壁がある
こうした手法を全て完遂しようとすれば、いろんな壁も出てきます。ちょっと思いつくだけでも、組織の充実に時間をかけていられないという意識や、抵抗勢力による無視、そして、有効性への懐疑心などが挙げられるでしょう。
その結果、手法がわかっていながらも改善できないというジレンマに陥ることになるのです。よって、いかに行動に移すかという点が大事になってくるのだと思います。
ピーター・クラインが、ステップを順に踏んでいくことの重要性を強調しているのはそういう点にあるのでしょう。
③ちょっと読みづらい
これは、訳書独特のものだと思うのですが、やや冗長な印象は受けました。
たしかに、具体例などを細にわたって説明してくれているのですが、それゆえにちょっとすんなりと入ってきづらい印象があります。
その点は、神田昌典『成功者の告白』を読んで大筋を掴んでから読むことで多少軽減されるかもしれません。
もう少しスリムにして、現代的な観点を加筆して、文庫版で出せば結構売れると思うのですが、全てを伝えたいという著者の意志がある以上、難しいかもしれませんね。
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最高のインターネット広告本



頭から腐る、をオススメ
微妙すぎるな。




