【書評】心理学
【書評】斎藤茂太『人間関係がなんだかうまくいかない!ときに読む本』
人間関係を、自分の行動を変えることで円滑にしようとする本と、自分を変えずに捉え方を変えることで円滑にしようとする本の二種類がありますが、今回は、前者の本を取り上げてみたいと思います。
| 人間関係がなんだかうまくいかない!ときに読む本 (知的生きかた文庫) |
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斎藤 茂太
おすすめ平均 |
斎藤茂太『人間関係がなんだかうまくいかない!ときに読む本』は、とにかく人間関係をよくするために、自分の小さな行動を変えていくという小技をたくさん盛り込んでいます。小技であるために、一つ一つは小手先騙しといった感を受けますが、それらをうまく組み合わせれば、だいぶ印象は変わるであろうことが予想されます。
しかし、これも、自分を変えずに捉え方を変える場合と同様、自分が納得できて、できると思ったものから2~3個選んで実践してみるのがいいでしょう。全部をやろうとするのも、最初からあきらめて全部やらないのももったいない話です。
0ちょっと読んでみたい一冊
まだ読んでいないのですが、読んでみたいのでメモ的に。
成毛さんのブログは愛読していますが、そのビジネスで築き上げた名声とある意味フィットした、ある意味イメージが合わない趣味の広さや興味の深さ、さまざまな物事に対する造詣の深さなどに感じ入っている次第です。
| 大人げない大人になれ! |
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おすすめ平均 ![]() よし、明日から、やりたいように、平均から激しく逸脱しても気にせずやってやろう!! カジュアルで読みやすい。 軽め普通 胸のつかえが取れました! 大人と子供のほどよい混ざり具合
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なお、成毛さんのブログに本から抜き書きした部分があるので参考までに。
感覚が鋭い人は、小さな失敗にもいちいち落ち込んでしまう。その一方で、成功にも敏感だから小さな成功に酔ってしまうのである。これでは大きく成功する前に満足してしまうから、大成しないのだと思う。
これは、投資のロスカットは早く、利食いは遅くの考え方と非常に似ています。個人的には、小さな成功をどんどんプラスのエネルギーに変えて、猪突猛進というのも悪くはないと思いますが、人間の心はなかなかそんなふうにはできていないのかもしれません。
0【書評】山崎啓支『NLPの基本がわかる本』
ビジネス系心理学として、NLPが流行しているようです。NLPとは、「五感と言葉が脳のプログラムを作ったり起動させる」という考え方であり、状態(視覚・聴覚・身体感覚)が能力を決定するというものです。つまり、状態をコントロールして能力を引き出そうという試みなんですね。
今回は、その入門中の入門である、山崎啓支『NLPの基本がわかる本』を取り上げたいと思います。
| 実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門) |
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おすすめ平均 ![]() NLP最強本! NLPの基本の「き」がわかる本 事実はひとつ、その捉え方は自分次第 あくまでも創作NLPであることを考慮するべきだろう 誰にでも分かるNLP
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①NLP的脳の原則
脳の基本プログラムとして、三つの原則が挙げられています。一つ目は、空白を埋めようとする「空白の原則」、二つ目は、一種のフレーミングである「焦点化の原則」、三つ目は、人間は安全・安心を求めているという前提を確認する快・痛みの原則です。
これらの、昔から人間に共通してプログラミングされている原則を生かして、能力を引き伸ばしていこうというのがNLPです。
②一例:空白の原則を使って脳をフル活用
質問という技術は、脳に空白をつくるので、脳は必死にその空白を埋めようとします。この作用をうまく利用しようということです。
人は無意識のうちに自問自答を繰り返しますが、それを楽観的な問いに変えることで、気持の変化につながります。たとえば、①私の人生は今、何がなぜ幸せなんだろう?と問うことで、幸せな理由を必死に探し、生活のあらゆることと幸せを結びつけて考えるようになります。そうすることで、本当に幸せになるということです。
ただ、気をつけるべきは、まったく逆の作用も起こってしまうということで、気が落ちているときに原因探しをすることは、負の循環を生み出すことになりかねませんので注意が必要です。
③身体をうまく使ったコミュニケーション
また、身体を使っていこうというNLPの発想は、相手との信頼関係を築く上でも、それをうまく利用しようとします。
コミュニケーションは、声のトーンやボディーランゲージがほとんどであり、そういった無意識レベルが多くの重要性を持つということです。よって、信頼関係も無意識レベルで築くことが大切だと言います。呼吸や姿勢、話すスピードなどを意識的に相手に合わせることで、信頼関係が築きやすくなるということです。
私としては、NLPの考え方は頷けるところがたくさんあるものだと思いますし、いろいろなものに飛びつかず、NLPを意識して学ぶことで、ビジネスパーソンとして一歩進化できるのではないかと思います。ただ、実際にはその実践レベルまで意識して集中できる人は数少ないといったところでしょうか。
0【書評】亀田達也・村田光二『複雑さに挑む社会心理学 適応エージェントとしての人間』
社会心理学の、学問的な入門書として最適だと思われるのが、亀田達也・村田光二『複雑さに挑む社会心理学 適応エージェントとしての人間』です。
| 複雑さに挑む社会心理学―適応エージェントとしての人間 (有斐閣アルマ) |
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おすすめ平均 ![]() 明解な視点 進化心理学のパラダイムで学べるこれからの社会心理学 有斐閣アルマはとても見やすい 最高の社会心理学入門書
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①適応とマイクロ-マクロ
この本の骨子を成している考え方が、「適応」と、「マイクロ-マクロ関係」という二つの視点が、心理学をメタで考えていく上で重要な理論だとするものです。
「適応」というのは、「ある行動特性が、個体や血縁者の生き残りという目的のためにどのように役立っているのか」というものであり、後者は、それぞれが相互に影響し合っているということです。
こうした基本的な考え方を持っていると、社会心理学の細かなトピックについて知らない場合でも、ある程度推測することができます。このような原理を重んじる考え方は、どの学問においても重要ですし、まとまりがなくなりがちだった社会心理学という分野でそれを提示しているこの本は有益だと思います。
②なぜ、社会心理学が重要か
そもそも論でお話しすると、社会心理学が重要視されるべきであるのは、それが大きな実用性を持っているからです。
社会心理学の知識は、マーケティングにも応用がききますし、人間関係を考える上でも有用です。また、政治について考える際にも、なぜ意見の対立がここまで激化するのか、とか、事前規制と事後規制のどちらがいいのかという問題に大きなヒントを与えてくれます。
社会心理学的視点を持って、それらの問題に立ち向かうことで、一歩も二歩もぬきんでることができるでしょう。
③基本的なところが網羅されている
この本のいいところというと、①で述べたような基本原理にのっとりつつ、基本的なトピックが網羅されているということです。もちろん、深く学ぶ人はもっといろいろな文献にあたる必要がありますが、社会生活上、役立つように社会心理学の知見を知りたいという人の入門書としては絶好のものだと思います。
0【書評】キャスリーン・テイラー『洗脳の世界』
久々に書評です。本は読んでいるのですが、なかなかブログに書評を書く暇がありません。
今回取り上げるのは、キャスリーン・テイラー『洗脳の世界』です。洗脳というと、オウム真理教などを思い出しますが、その洗脳の手口はまったく特殊なものではなく、部分的には日常でも随所に見られるものです。そういう意味で、洗脳のメカニズムを知っておくことは有用です。
| 洗脳の世界―だまされないためにマインドコントロールを科学する |
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Kathleen Taylor
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①洗脳の要素
洗脳の要素として8つほど挙げられており、具体的には、
- 環境コントロール
- 霊的操作(一定のパターンと行動と情動を、あたかも自然発生したかのように誘導すること)
- 純粋性の追求
- 告白のカルト
- 神聖な科学
- 言葉の意味付け(端的で断定的な思考停止法)
- 人より教義の優先
- 存在権の分配(生活の質、最終的運命をコントロールする権利)
となっています。これは、全体主義とも相通ずるものであり、内容を見ると、たくみに自由を抑制し、自由意志を奪う手段となっていることが伝わってきます。
②チャルディーニの「武器」を利用している
怖いのは、有名な社会心理学者、チャルディーニの感化の武器を利用しているということです。
- 傾倒と一貫性(以前行った小さな献身と矛盾しなければ大きな献身を実行する可能性高くなる)
- 相互利益(返報性)の利用
- 権威
- 魅力
- 希少性
- 社会的証明(判断において集団に従う)
という六原則が、巧みにカルト集団への勧誘、深入りに使われているということです。
こうして見ると、カルト集団は単なる狂気の集団というよりは、きわめて戦略的に心理学などの知識・技術を使っている集団であるということがわかります。
このことは、マルチ商法などにも言えることであり、その原理を知っておくことは、消費者として自己防衛するにあたって必要なことのように感じます。
③神経科学の知見からも分析
この本のすごいところであり、ややハードルの高いところは、神経科学の知見についても紹介されているところです。それゆえ、深く学ぶことはできるのですが、洗脳やカルトについて知りたいだけの人が簡単に手に取る、という感じでもありません。(たしか、文字も細かいものだったように思います。)
そういう意味では、関連書籍を一通り読んでおり、さらに進んだ知識を身につけたい人、また、身近にカルト集団に拘束されている人がいて、どうしても助けたいというモチベーションがある人におすすめの書籍だと感じました。
0【書評】荷宮和子『若者はなぜ怒らなくなったのか 団塊と団塊ジュニアの溝』
この本のamazonの書評はすごいことになっていますね。この世代は・・・という考え方があまり好きではない私にとっても、やや異議のある本となりました。
| 若者はなぜ怒らなくなったのか―団塊と団塊ジュニアの溝 (中公新書ラクレ) |
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おすすめ平均 ![]() 若者よ怒れ、という叱咤激励の書 驚かされた どこが新書? エッセイと思って読むとマシかも まともな批評にも値しない
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①団塊、新人類、団塊ジュニアという枠組み
おおざっぱに言えば、1950年代前後、60年代前後、70年代と色分けをしているわけですが、80年代に生まれ議論を客観視できる私の立場から見ても、あまりにも著者の生まれである新人類世代を美化しているように感じました。
一側面だけを見て、全体の結論を引き出す極大化が行われているように感じます。団塊の世代は付和雷同、傍若無人で、新人類は解決思考の発想、自立的な思考というのはいかがなものかと。
実際には、どの世代にも付和雷同な人もいれば解決思考の人もいます。傾向があると仮定しても、それがさほど顕著な傾向だとは思いません。著者の嫌っている「人を見下す」ということが、間接的に世代論として行われているように感じました。
②過激な言い回し
①でも少し触れましたが、過激な言い回しが多いですね。バカだとか、うんこだとか、まぁ、反応を狙ってのことなのでしょうが、著者の専門などをからめているあたりを見ても、奇を衒っている側面が強いです。
③言っていることは正論
ただ、選挙に行こうとか、変化は自分でとか、行動しろとか、常識を疑えとか、著者の最終的な主張自体は正論です。私の信念とも重なるところは多いです。
ただ、それを先述したような世代論に還元し、過激な言い回しで振り向いてもらおうとしたところが私にはなじめませんでした。
0【書評】ウーテ・エーアハルト『誰からも好かれようとする女たち』
心理学者の書いた本で、モナリザ・シンドロームといった興味深い見解もあったので読んでみたのが、ウーテ・エーアハルト『誰からも好かれようとする女たち』です。
| 誰からも好かれようとする女たち―モナリザ・シンドローム、微笑みの心理 (講談社プラスアルファ文庫) |
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平野 卿子
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①基本的には、女性の自立を応援する本
この本は、女性は素直で優しく、従順。譲歩をいやがらず、謙虚で寛大という旧来のイメージ像から抜け出すことを提言しています。
たとえば、やり手の女性でも、奉仕主義だったり、順応主義だったり、しぐさや自己評価の点において自分を卑下していることが多いと指摘しています。そして、それは、まわりの賞賛と好意を引き出すためであり、女性がモナリザのような微笑をたたえるのも、そのためだとしているのです。
②フェミニズムの文脈
おそらく、訳書だからということもあるのでしょうが、フェミニズムの文脈が書かれている印象が強いですね。私としては、そうした文脈で書く必要もなく、自己価値観の問題として、取り上げた方が反感を買わないのではないかと思いました。
ここでいう反感とは、男性だけではありません。女性でも、この本の主張は自己否定につながるものであり、なかなか素直に読めるものではありません。結局、この本が届くべきターゲットに届かない構図になってしまっているように感じるのです。マーケティング的なところと、実際に役に立つかというところで目的意識が変化してくる例ですね。
③ただ、心理学に興味があれば読んでみてもいい
以上のような内容ですが、女性が従属してしまう心理について詳細に考察がなされています。自己価値観の問題であることを念頭に置いた上で、個別的事例として読んでみると、ココロの動きについて理解が深まるのではないかと思います。
0【書評】杉山尚子『行動分析学入門-ヒトの行動の思いがけない理由』
コンピュータですと、あるプログラムにある数字を入力すれば、結果が返ってきます。人間を、このような形でとらえたのが行動分析学で、認知行動療法の一つの基礎となっています。今回は、入門書である杉山尚子『行動分析学入門-ヒトの行動の思いがけない理由』を紹介します。
| 行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書) |
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おすすめ平均 ![]() 犬と人とのつながりを考える 分かりやすいです 行動分析学とは 非常にわかりやすい。入門に最適。 面白くはないが、実践に応用する土台として必読の書
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①人間は意外と単純?
代表的な行動としては、刺激に対する反応であるレスポンデント行動、行動の後に刺激が来るオペラント行動があります。前者は、フライパンを触って熱い→手を耳たぶに持っていくというもので、後者は、ブザーを押す→係員が来るといったものです。感覚的にわかりやすいかと思います。
そして、好子と嫌子というものがこの行動を左右します。先ほどのオペラント行動ですと、ブザーを押して、自分が苦手な強面の係員が来れば、次からブザーを押そうとは思わなくなります。ここで、強面の係員は嫌子であるとみなすことができます。
また、ブザーを押して、自分の好みのイケメンの係員が来れば、再びブザーを押そうとするでしょう。イケメンの係員は好子であるとみなせます。
②人間行動の傾向分析
このような形で、人間の行動の傾向を分析していくわけです。先ほど話したような基礎的な行動傾向だけでなく、消去や復帰、般化など、より複雑な傾向の積み重ねが、最終的な人間行動を形成しているわけです。
とは言え、基礎的な行動傾向を利用することで、悪い癖を直したり、好ましい癖を強化したりということができます。そうした観点からの利用が、認知行動療法なのですね。
この本は、簡潔に説明されているものの、淡白で楽しめるものではないかもしれません。行動分析に興味がある方にはおすすめです。そうでない一般の方は、より実践的な認知行動療法の本を読んだほうがいいでしょう。
0【書評】西田公昭『まさか自分が…そんな人ほど騙される』
自分は大丈夫、と思っている人ほど騙されやすいとはよく言います。なぜなら、自分に確固たる自信があるので、一度信じてしまうと「騙されないはずの自分」を守るために、信じ続けるバイアスが働くからです。
そうしたことを考える上で、サラッと読んで啓蒙になるのが、西田公昭『まさか自分が…そんな人ほど騙される』です。
| まさか自分が…そんな人ほど騙される―詐欺、悪徳商法、マインド・コントロールの心理学 (パンドラ新書) |
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おすすめ平均 ![]() 誰でも騙される
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①騙す人たちはどこを狙ってくるか
通常の精神状態であれば騙されない人でも、そうでない時にはコロリと騙されてしまいます。たとえば、パニックになってしまうと人間は正常な判断が下せません。これを使った例が、オレオレ詐欺ですね。緊急状態で困りきって泣きじゃくる息子を演じることで、「騙されているかも」という正常な判断を停止させるわけです。
また、望みや欲求を揺さぶられると心の隙間ができます。簡単に100万円儲かる、といった話に何万円も出してしまうのがこの類ですね。打ちでの小槌があれば、人には教えないものです。
そして、いい気にさせられ、高揚させられると騙されやすくなります。お年寄りを集めて、熱狂の中で高額のふとんを買わせるSF商法などが代表例ですね。
②普段の商取引の中にも、「騙す」技法は隠れている
「騙す」というと語弊があるかもしれませんが、人の心の傾向を利用した技法は少なからずあります。
たとえば、有名なのがローボール技法、親切に報いる返報性、ドア・イン・ザ・フェイスなどです。このうち、代表的なドア・イン・ザ・フェイスは、最初は無理な要求をして、妥協として対案という流れに持っていくものです。相手の譲歩には譲歩で返さなければ申し訳ないという心の傾向を利用したものです。身に覚えがあるのでは?上記のものはまだ許容範囲内ですが、発展させれば立派な「騙し」になります。
③環境に騙される
数的優位や多数者の影響は大きく、人は思わず追随してしまうものです。たとえば、宗教団体や、先述したSF商法ではこうした面を利用しています。特に、情報の孤島にさせるというのはよくある戦略で、オウム真理教が出家制度を利用していたのも、その点を考慮してのものと思われます。
この本では、以上のような騙しのテクニックが網羅されています。この手口を知っておくことで、騙される確率を低くすることができるでしょう。ただ、この本を読んで万全だと過信してしまうと、違う手法にコロッと騙されてしまうので、ご用心ですよ!
0【書評】根本橘夫『なぜ、自分はこんな性格なのか?性格形成分析入門』
これまで、根本さんの著作としては、
などを取り上げてきました。傾向として、対人関係が苦手な方向けのが多かったわけです。今回は、より全般的な性格分析についての本を紹介したいと思います。
| なぜ、自分はこんな性格なのか?―性格形成分析入門 |
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根本 橘夫
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①「性格」と呼ばれるものへの確かな認識
性格というと、どうしても直す対象であるとか、ガチガチで強固なものだとかいう印象を受けてしまいますが、実際には、性格は、気質、性格特性、心理特性、行動傾向、個別行動などから成る複層的なものです。
よって、一気に直そうとするよりは、適応の結果として受け入れることが必要であり、自分らしさが実感できる生き方をすることが必要だというのが根本さんの考え方です。
②性格は変わるのか?
ただ、それでは納得しない人が多いでしょうから、根本さんも、性格を変える方法を紹介しています。一例を挙げると、
- 少しずつ目標に近づく
- 思い切ってやってみる
- 役割行動に徹する
- 模倣する
- 自己強化法を用いる
- 理解者を得る
- 環境を変える
- 好きなことや得意なことに打ち込む
などとなっています。傾向を考えると、何か自分の性格とは異なる指針にあわせて行動し、その行動が性格を変化させていくとか、環境の変化が行動・性格の変化をもたらすといったように、行動と感情、考え、環境などの要因が複雑に絡まって性格を形成しているので、そのどこかにアプローチして、性格を変えていこうという試みとなっているのですね。
③性格の形成要因
性格の形成要因についても触れています。ここも、一言で言えるようなものではなく、
- 素質
- 親の影響
- 家族の影響
- 物理的環境の影響
- 仲間・学校・社会の影響
- 健全な自我と代償的自我
などが挙げられています。つまり、遺伝要因と環境要因というようにまとめられるでしょうか。
私としては、生育環境も含めた環境要因は大きな位置を占めていると思います。先ほどの性格を変える項でも出てきましたが、模倣という選択肢は、子ども時代に親を対象として行われるのが最初であることが多いでしょう。多くの本で、親の影響の大きさについて言及しているのは根拠のない感覚的なものではないということがわかります。
今回の書評はちょっと硬くなってしまいましたが、この本自体は網羅的で、わかりやすい部類に入ると思います。わかりにくいところは飛ばせばいいわけですし、一回読んでみると、「性格」というものへの理解が深まると思います。
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人間関係円滑化のヒントが見つかるかもしれない
題名が…
胸のつかえが取れました!





驚かされた



