アネクドート-規制が笑いを生む-
成毛さん(@makoto_naruke)がTwitterでおもしろがっていたのが、Wikipediaのアネクドートの項目です。
アネクドートとは、
アネクドート(анекдо?т, anekdot)とは、ロシア語では滑稽な小話全般を指すが、日本ではそのうち特に旧ソ連で発達した政治風刺の小話を指して用いられることが多い。
ということです。(以下、引用部はすべてWikipediaより。)
その昔、言論統制の厳しかったソ連時代のロシアで、政府への不満などを政治風刺の形で笑える小話へと高めていったのがこのアネクドート。日本でも、2ちゃんねるなどで直接的な表現を避けるために「氏ね」などの表現が生まれていますが、規制が笑いの文化を生むというところには皮肉を感じつつも、興味を持ってしまいます。
以下、いくつかおもしろかったものをご紹介。
判事が頭を抱えて笑い転げながら法廷から出てきた。 同僚の判事が寄ってきて一体何がそんなに可笑しいのかと尋ねた。「今世界で一番おかしなアネクドートを聞いたからさ。」 「へえ、どんな話なのか教えてくれよ。」同僚の判事が聞いた。 「それは無理だね。だって、たった今それを言ったやつに10年の刑を喰らわせてきたところだもの。」
これは、話としてよく出来てますし、本当に同僚の判事が誘導尋問をして逮捕、なんてことも場合によってはあるのかなと考えると妙なリアルさが感じられていいと思います。
「ソ連にもアメリカのような言論の自由があるって本当ですか?」「ええ、原則としてその通りです。ワシントンD.C.のホワイトハウスの前で『くたばれ、レーガン!』って叫んでも罰せられないのと全く同じように、モスクワの赤の広場の前で 『くたばれ、レーガン!』って叫んでも罰せられません。」
ソ連崩壊でここまでの不自由こそなくなったものの、未だにプーチンの強権が幅をきかせている国ですので、今の時代でも笑いとしての妥当性、納得度は未だに感じられますね。
「同志スターリン!この男はあなたにそっくりであります!」 「撃ち殺せ!」 「おそらく、ひげを剃ってしまえばいいのではないでしょうか。」 「いい考えだ!ひげを剃って撃ち殺せ!」
スターリンの性格がよく反映されていておもしろいですね。このように、特徴のある性格をさらに強調することで、おもしろみが生まれてくるパターンというのはジョークの定石ですね。
ある男が魚屋に行って肉をくれと言った。女性店員は「ここは魚屋よ。」と答えた。男はしつこく頼んだ。「俺は肉が欲しいんだよ。」女性店員が答えた。「肉屋なら道の向こう側よ。肉の無いお店のことでしょ?」
今ではあまりこういう話は聞きませんが、1990年代のロシアを象徴しているようなジョークです。北朝鮮あたりでは今でも通用しそうですね。
ルーマニアの小学校で、「わが国とソ連の関係を人間関係に喩えると何か?」と教師が児童に質問した。児童は、「兄弟です。」と答えた。「親友と言ったほうがいいのではないかね?」と教師が述べた。「いえ、兄弟です。」と児童は答えた。「なぜ兄弟に拘るのかね?」と教師は質問した。「親友は選べます。」と児童は答えた。
こんなにウィットのあるジョークを言える小学生がいたら笑点のメンバーになれそうですね(笑)
探してみたら、しっかり本もありました!時間があったら是非読んでみたいですね。
| ロシアのジョーク集―アネクドートの世界 (ユーラシア選書) |
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おすすめ平均 ![]() 笑える!だけじゃない。
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